身近な自然と関わり「感じる」体験を楽しもう~8月のめぐみだより~
本格的な夏到来!危険な暑さで夏ならではの「水を使った遊び」を楽しむこともままならない毎日です。そんな中でもセミの鳴き声が響き、園庭のあちこちにセミの抜け殻、バッタにカマキリと昆虫たちが園庭にもやってきて、子どもたちに身近な自然、生き物との関りを体験させてくれます。
ぼくらのばんだ
せみすすむ
おいら せみたちゃ じっくりと
じめんのしたで まっていた
あすを ゆめみて がんばった
そしてとうとう 「そのひ」がきたぞ
ぐんぐんのぼれ きのみきを
あたらしい すがたに へんしんだ
さあこれからが
ぼくらのじかん
はねひろげて
てんけん よーし
ミンミンなきごえ
てんけんよーし
わらってないて あさがきて
わらってないて ひがくれる
あさからばんまで
ぼくらのじかん
「なつ」よ
ぼくらをおうえんしてくれ!
「工藤直子全詩集より」
工藤直子さんのセミの詩を読んだ時に、数年前、夕方偶然に園庭の端っこでセミの脱皮(羽化)するところを子どもたちが見つけ一緒に観察したことを思いだしました。ある子が地面の穴を指さし「この穴からでてきたんちゃう?」と。羽化したばかりは白くとても神秘的でした。本当に不思議で心が動く体験でした。又先月19日、20日と5歳児が六甲山に宿泊保育に行きました。山の自然や乗り物を仲間と体験する目的でバスと電車を乗り継ぎ、ケーブルカーとロープウエィで山頂に。自然観察園では水辺の木の枝に白いあぶくのようなカエルの卵がたくさんぶら下がり今にも池に落ちそうでした。道中でも木の実や葉っぱを見つけたり、六甲山のガイドさんたちによるネイチャーゲームや製作も楽しみました。宿泊施設では夕方から早朝にかけ前が見えないほどの霧を体験、自然を仲間と共に楽しんだ2日間でした。環境保護に先鞭をつけた生物学者レイチェル・カーソンは著書「センス・オブ・ワンダー」の中で、『「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちが出会う事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、様々な情緒や豊かな感受性は、この種子を育む土壌です。幼い子ども時代はこの土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれた時の感激、思いやり、哀れみ,賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身に付きます。』と述べ、とても大切なことを私たちに伝えています。この夏、子どもたちと耳を澄まし、周囲にちょっと目を凝らして自然を見つけ昆虫など小さな生き物と関わり、驚きや発見、好奇心を膨らます「感じる」体験を大切にし、子どもたちの情緒、豊かな感受性を育んでいきたいと思います。
8月の主な行事予定
2日(金) 害虫駆除(保育終了後)
3日(土) 害虫駆除後の大掃除
6日(火) プールあそび(幼児)
7日(水) 第三書評価保護者アンケート最終〆切
20日(火) 避難訓練
21日(水) 平和を考える日(幼児)
27日(火) 積木遊び(幼児)
28日(水) 数遊び(5歳児)