めぐみ保育園

お知らせ:めぐみだより

誰かの役に立つこと、認められることってうれしい!

10月に入り、5歳児の就学前健診が始まり、就学を意識する時期になりました。先日の園庭でのさんま焼きでは、ぞうぐみ(5歳児)さんたちが、準備から後片付けまで大活躍でした。昨年の炭火焼を覚えていたのか、少しの言葉かけで、自分たちで考え役割を分担しながら、煉瓦を組んでの釜戸作りから、力を合わせてテーブルや火消し用の水も準備。おかげで、美味しくさんまを焼いてみんなで頂くことができました。もちろん食後の後片付けや掃除も率先してやってくれました。園での役割を自覚し、みんなのために自分の力をだして頑張ることに喜びを感じながら自信をもってとりくんでいる姿を見てとても嬉しかったです。
先日、門真の本部で法人研修があり絵本作家で保護司である岡田さえさんの講演を聞きました。岡田さんは「ひとりで寂しい思いをする子を減らしたい!」の想いから社会問題を解決する絵本を製作し、全国の学校や企業などをまわり、講演、カウンセリングをされています。又ラオスの不発弾撤去支援の活動から、戦争被害が今も続いている現実を目の当たりにし命の大切さを伝える活動として「いのちのおはなし」という絵本を出版。企業に販売し地域での子どもを見守る活動に繋げているそうです。カウンセラーとし児童虐待、青少年の犯罪に向きあうなかで、多くの人が自己肯定感の低さや人に認められる承認欲求が満たされていない辛さを抱えていること、そして周囲の他人が早く困っていることに気づくことが大切で1人でも寄り添ってくれる人がいることで前に進むことができると話されました。地域でのかっこいい大人との関わり、無関心を無くし、いろいろな立場の人が協力し、助け合って子どもを育てていく、「あなたは一人じゃないよ、皆が見守っているよ」と寄り添ってくれる地域を、企業を巻き込みみんなで作っていくことが大切だと教えていただきました。
岡田さんの絵本で来年から1万円札の顔となる渋沢栄一の「論語とそろばん」を分かりやすく解説した「仕事ってなあに」は、とても面白いです。渋沢栄一さんは<仕事>って、誰かに「ありがとう」といわれること。そして<‟お金“>は「ありがとう」のやりとり、人と人がつながり、協力すること、人を思う気持ちを大切にして仕事をすればより豊かな社会、よりよい未来を作っていけることを教えています。時代が変わっても大切な本質、心であり、とてもあたたかいものだと思いませんか。ぜひお子さんと一緒に読んでみてください。子どもたちが自分を大切にし、人と出会い、いろいろな人の力をかりて、自分の目と心で体験し、「誰かの役に立つ、ありがとうって言われる=仕事、夢をふくらませ育っていってほしいと願います。私たち大人も「ありがとう」をつなげる仕事を大切にしあたたかい地域を作っていきたいですね。
(岡田さんの絵本)